ポジションキープ

長いうえに難解ですが勝率向上のためには欠かせない要素です。

まとめ

ポジションキープ区間は逃げ(大逃げ)に有利になっています。ただし単逃げでは機能しません。
逆噴射は先頭に近づきすぎることで発生します。
逃げがいない場合は幸運なウマ娘が他のウマ娘のポジションキープの基準になります。

ポジションキープと非通常モード

コースの1/24~10/24までの区間の間、速度が上下する非通常モードが発生します。この区間のことをポジションキープ区間と言います。いわゆる逃げ競りや逆噴射は、非通常モードによって速度が変わることが発生要因になっています。

[発生条件]を満たしている場合、[発生確率]で非通常モードに移行します。このとき実際にモード移行したかに関わらず、次のモード移行判定まで2秒のクールタイムがあります。
[終了条件]を満たした場合は即時終了します。

また非通常モードの共通の終了条件として「コースの1/24の距離を進む」があります。

逃げ(大逃げ)のポジションキープ

逃げの非通常モードは、「スピードアップモード」と「追い抜きモード」と「ペースアップEXモード」の3種類あります。ペースアップEXモードは他のポジションキープより優先して発動する仕様です。

速度補正発生条件発生確率終了条件
スピードアップモード1.041位であり、2位との差が4.5[m]以内20 × log10(補正賢さ値 × 0.1)[%]
ただし掛かっているなら確定
1つ下の順位との差が4.5[m]以上
追い抜きモード1.05同脚質(大逃げ含む、掛かりは含まない)内で2位以下20 × log10(補正賢さ値 × 0.1) [%]
ただし掛かっているなら確定
同脚質(掛かりは含まない)の内、2位との差が10[m]
ペースアップEXモード2.0自身より後方脚質のウマ娘が前の順位にいる100[%]自身より後方脚質のウマ娘が前の順位にいない

正賢さ = 賢さ × やる気補正 × 脚質補正 + 緑スキル効果
やる気補正 …… 絶好調から順に 1.04 , 1.02 , 1.0 , 0.98 , 0.96
脚質補正 …… S=1.1 A=1.0 B=0.85 C=0.75 D=0.6 E=0.4 F=0.2 G=0.1
緑スキル効果 …… 脚質のコツ○40、◎60

大逃げは基本的に逃げのポジションキープと同じですが3点だけ異なります。

  1. スピードアップモード
    [発生条件]1位であり、2位との差が17.5m以下
    [終了条件]1つ下の順位との差が17.5m以上
  2. 追い抜きモード
    [終了条件]同脚質のうち2位との差が27.5m
  3. 非通常モードの強制終了
    コース距離の3/24を進む(他脚質は1/24で強制終了)

先行差し追込のポジションキープ

※逃げが1位を取っている前提で書かれています。

先行差し追込の非通常モードは、「ペースアップモード」と「ペースダウンモード」と「ペースアップEXモード」の3種類あります。ペースアップEXモードは他のポジションキープより優先して発動する仕様です。

速度補正発生条件発生確率終了条件
ペースアップモード1.041位との差が(上限)以上15 × log10(補正賢さ値 × 0.1) [%]
ただし掛かっているなら確定
1位との距離が(上限)~(下限)の間のランダムに決められた距離になる
ペースダウンモード(序盤)0.9151位との差が(下限)未満であり、速度スキルが発動していない100[%]速度スキルを発動する
または1位との距離が(上限)~(下限)の間のランダムに決められた距離になる
ペースダウンモード(中盤)0.9451位との差が(下限)未満であり、速度スキルが発動していない100[%]速度スキルを発動するまたは、1位との距離が(中間)~(下限)の間のランダムに決められた距離になる
ペースアップEXモード2.0自身より後方脚質のウマ娘がペースメーカー(詳細不明)であること100[%]自身より後方脚質のウマ娘が前の順位にいない

この(上限)(下限)は脚質によって以下のように変わります。

  • 先行
    (上限)5.0 × 係数[m]、(下限)3.0[m]
  • 差し
    (上限)7.0 × 係数[m]、(下限)6.5 × 係数[m]
  • 追込
    (上限)8.0 × 係数[m]、(下限)7.5 × 係数[m]
    ※係数 = 0.0008 × (コース距離[m] – 1000) + 1.0

(中間)とは(上限)と(下限)の中間地点のことです。ペースメーカーが何かは現在判明していません。

いわゆる逆噴射とはペースダウンモードになることで、先頭に近付きすぎることで発生します。

※2023/1/11追記
2022/8のアップデートでペースダウンモードの減速率に変更がありました。

序盤 :(変更前)-1.2 → (変更後)-0.5
中盤 :(変更前)-0.8 → (変更後)-0.5

減速率の補正が優しくなったということは、減速終了までの時間が長くなったということです。その間にペースダウンモードの解除条件を満たした場合、元の速度まで再加速する時間も短くなります。
つまりペースダウンモードについては以前よりも少しだけ先差追に有利になったということです。

単逃げのポジションキープ

単逃げの場合は逃げのポジションキープにおけるスピードアップモードの移行判定が「2位との差が4.5[m]以内」から「2位との差が12.5[m]以内」になります。追い抜きモードは発生しません。

大逃げは元からスピードアップモードの移行判定が「2位との差が17.5[m]以内」であるため単逃げでも影響がありません。

逃げ(大逃げ)が居ないときのポジションキープ

スタート後少しして、その際に1位のウマ娘が出走している脚質で最も逃げ寄り(※)であるならばそのウマ娘が、他のウマ娘のポジションキープの基準になります。この場合の1位のウマ娘は幸運なウマ娘と呼ばれています。詳細な決まり方は下記。
(※)「逃げ寄りのウマ娘」とは先行>差し>追込 の順番です。

幸運なウマ娘の決まり方

簡単に言うとコースの1/24区間が終わった2秒後に1位のウマ娘が幸運なウマ娘になります。2位以下は1位との差が自身のポジションキープの範囲になったらペースダウンモード(以下、PDM)解除。

詳細なウマ娘の動き方はスタート後、2.の挙動で分岐するので少しややこしいです。

  1. スタート。最も内側を走っている「脚質が最も逃げ寄りのウマ娘(以下、前脚質)」のみ通常モード、それ以外の全員がPDMになります。
  2. (A)2秒経過地点で「最も内側を走っている前脚質」が1位であるならば、1人だけ通常モードを継続し、他はPDMのままです。(※1)
    (B)2秒経過地点で「最も内側を走っている前脚質」が1位でないならば、全員がPDMになります。(※1)
  3. コースの1/24区間が終わった際に全員がPDM解除。2秒後(※2)のモード判定の際に、前脚質が1位ならば幸運なウマ娘が決定。
    ただし他の前脚質が速度スキルでPDM強制解除している場合は、また2(4,6……)秒後の判定に持ち越されます。

※1 分岐要因である2.の1位取れているかの判定は、1/24区間が終わるまで2秒ごとに行われ続けます。
※2 実際には最後のモード移行判定から2秒後であり、PDM解除から2秒後という訳ではないですが分かりやすさを重視しました。

幸運なウマ娘を決めるのに重要な要素は、スタートタイムと加速力です。主に「コンセントレーション」「パワー」「地固め」の3つが主に関わることになります。
スタートタイムと枠番が関わる以上、完全にコントロールすることはできませんが頭の隅に入れておくと良いかもしれません。

レースの距離とポジションキープ

非通常モードへの移行判定に2秒のクールタイムがあることから、レース時間の短い短距離ほど判定の回数が少なくなります。これは稼げる距離が減ることを意味しますので、賢さの価値は短距離になるほど下がります

一般的に長距離レースは終盤の長さから最高速度の高い追込が有利とされています。しかし同程度の強さの逃げが複数いる場合、同じように長いポジションキープ区間でそれぞれ非通常モードを出し合ってリードを稼ぐことができるため、逃げも同じように強いと言うことができます。

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